罔兩庵日乗 mouryouan’s diary

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葛西善蔵-破滅型私小説と"イイネ"-【雑】

葛西善蔵-破滅型私小説と"イイネ"-【雑】
2018 09 18

若い頃は、何故か
私小説と云うやつがどうも気にくわなかった。

よって、志賀直哉さへちゃんと読んでいない。
つーか、そもそも文学ってほとんど読まなかった。

社会科学、自然科学、思想、哲学、道楽、随筆
で、フィクションは、ハードボイルドと一部ミステリイ、SFに限ると云う偏食ぶり。

私小説なんか読むより、面白い生き方すりゃーよい。
と、考えていた節がある。

私小説には、
破滅型私小説 調和型私小説 心境小説
があって、最後の 心境小説は私小説とは違うとか云う説とあるとか、、、
心境って、志賀直哉とか~?~ふーん、変なのー。

ま、昔のオイラが毛嫌いしてたのは 破滅型私小説ってやつだな。

こいつら、バかじゃないの?
バかだよね?
うん、やっぱ、バカ。

が、なんたる神の必然か、この歳になって手に取ってみると オモチロイ。 

全然 悲惨でない。破滅的でもない。
ただ、バかっぷりが 笑える 。
そんだけー、どんだけー。

60近くなって、修羅場くぐり疲れると、落ち着きが出るつっーか、無慈悲?無感覚?に、なるのか?

鶏をしめてるところを見ても尚、食欲が衰えない、みたいな……

で、結局奴等は、
『イイネ乞食』
なんだね。うん。

『イイネ乞食』とは、ワシの造語。

イイネとか、アクセス数がアイデンティティなのか飯の種なのかわからなくなって、イイネ稼ぐためならなんでもやらかし、そのうち命まで削るおバカちゃんのこと。

インスタ映え?・・・カシャッ👀📷✨
料理冷めちゃうよっ(笑)(大爆笑)

命って本当。
ヤマレコで、持ち上げられて、アクセスカウンターぶっちぎりで舞い上がって、実力とか関係なく単に無謀な登山繰り返して仕舞いに死んじまった人がいる。
遭難した人はかなりいるらしい……ヤマレコに出てた。
心ある人達は、かなりコメントして諌めたにも拘わらず……
まじに、バカは死ななきゃ、ですな。

これは、乞食の王です。 
 
この場合は、登山環境を悪くするのでビミョウだが、馬鹿が勝手に死ぬのは、基本的に「どーぞ、どーぞ」
なのだ、ワタクシメは。

破滅的私小説"家" は、破滅から這い上がってこそナンボ。

初期の太宰治も破滅的私小説家と見られていたが、「右大臣実朝」を書いてる。

葛西善蔵嘉村礒多にこんなのが書けるとは思えない。

結局、『イイネ乞食』じゃない?

悲惨。「イイネ」
不倫。「イイネ」
貧乏。「イイネ」
…………。
 
で、くたばる。

あんまり、持ち上げるものではない。

花火は灯りにはならない。(いーことゆー)

 × × × ×

昭和の一桁の時代の東京と云うものを、頭の中で組み立ててみる。
山の避難小屋レベルの設備の家々……ただし清々しさの微塵もない……が、不衛生に窮屈に騒々しくゴチャゴチャと軒を連ねている。
中の生き物は今と変わりはしない、ま、つまり大衆だ。
嫉妬、無意味な希望、当然の絶望……なにも変わらない。

しかし、一方、それでもその惨状を読みすすめてしまう。
やはり、これは娯楽なんだ。
俺は、楽しんでる。
(いや、みんな楽しんでるからこそ、それなりに売れたんだ……)

自分も、他人も、天上から永遠の相から見てみれば
喜劇でしかない。

悲劇はない。(滅多に……)

でも、「イイネ」はあげないよ。

だって、バカなんだもん。