罔兩庵日乗 mouryouan’s diary

私的思索散話妄言覚書

映画飽き飽き日記3『アニー ・イン・ ザ ・ターミナル 』等

映画飽き飽き日記3『アニー ・イン・ ザ ・ターミナル 』等,,210118

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年末年始、実家での暇潰し映画見物(鑑賞に非ず)。
今回はわりと高得点作品多い。
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●祝!初の★5  ピーピー~~!!
『アニー ・イン・ ザ ・ターミナル 』

プライムをザーっと見て引っ掛かった時は、マーゴットロビーだとは思わなかった。
『スーサイド ・スクワッド』で初見し贔屓になったが、容姿はどちらかと云うと好みのタイプではないから、マーゴットロビーが好きと云うより、イカれた役をやってるマーゴットが最高なのだ。ま、話せば長いので以下略。
 いかにもブリティッシュな舞台は英国ではないらしいが、脇役といい、小道具といい、セリフ回しといい、ややクサイ芝居といい、いかにもいかにも。
……どこか『時計じかけのオレンジ』を思わせる。
 ルイス・キャロルを読んでないと色々仕掛けがわからないらしいので、ちゃんと読んで再見を挑みたい。何故か、好きそうなのに、読んでない(恥。。)
 絵は少しグロいし、後味もよくないし、教養を問われるので好き嫌いははっきり別れる、と云うか嫌いな方大多数だろうが傑作。
 『ハーレイ・クイン』はプライムには無いようなのでまだ見てないし、肝心のバットマンも見ていないが機会があったら乞うご期待。

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★は主観評価5段階と()は10段階。  2 (5)は5段階では2.5、2の上、の意

十二月/2020====
30]水曜
映🎥1『34?丁目の奇跡』モノクロ,★3(5) :然程名作とは思えず…

31]木曜
映🎥2『Theマミー』トムクル★3(5) :絵はキレイだけど内容はB級(苦笑)

一月/2021====
01雪×]金曜
🎥3『ラストウィッチハンター』2015ヴァンディーゼル★3(6)
:なかなか良い。佳作
4『トランスフォーマー』★3(5):一作目のメカが一番良い。ラテン系女優が安いエロ映画風で良。
5『美女と液体人間』白川由美1958★3(6)
:亡くなった白川由美が実に現代的にエロ美しい。
歌手役の口と声質が全然合っていない。

02雪×]土曜  
🎥6『ヱヴァンゲリヲン序』★3(5)
:序は見たことがあったが、三作まとめて見た。
結果、だんだん酷くなる。まぁ、ただなら見ても良いレベル。
作者(監督?)の思想的未成熟感と作品の失速感がアニメなるものの程度を象徴していてむしろ残酷。
 所詮、マンガはマンガ。
折角のいい伏線が未消化、不自然、未解決放置……ムダ生かされていない。大量殺人(自然災害だとしても)が無神経かつ幼稚。
舞台の上の数人の幼児たちの駄々で地球を壊して人類を殺戮している幼稚なマンガ。
馬鹿馬鹿しくカタルシスを得たいならトランスフォーマーの方が罪がないぶんマシ。

7『トランスフォーマー2』★2(4)
8『トランスフォーマーダークサイドムーン』★2
(4)
:3作目でラテン系彼女と別れて白人になったのが不自然。どっちも悪くないケド。

03雪晴×]日曜 
🎥9『トランスフォーマーロストジェネレーション』★2(3)
:4作品目で舞台回しの人間主人公がおっさんとカワイコチャン娘に変わる。最初からこっちの方が良かったかも、、、。、メカはだんだん馬鹿馬鹿しくなる。葉巻くわえたロボット(笑)……ここらで、トランスフォーマーは辛くなった、、続編は勘弁。。

10『ヱヴァンゲリヲン破』★3(5)

04曇×]月曜
🎥11『ヱヴァンゲリヲン Q』★2(3)
12『ガス人間第1号』1960八千草薫 (美!★4(7)
:筋はキテレツたが、これは名作ですよ。八千草が実に美しく、台詞の少ない演技が光る。白川由美のハイカラなエロさとは対極の日本女性のオフビートな美と恐ろしさヨ。

06]水曜 
🎥13『アウトランダー』★4(7) :バイキングとエイリアンの合体ものにしては上手く着地している。
主人公は適役、脇役も良いし、美人ではないしスタイルも今一なヒロインも自然で悪くない。
ハッピーエンド嫌いな小生も納得の落ち。

08雪]金曜
🎥14『アニー イン ザ ターミナル』2018マーゴットロビー★5(9) 

09雪]土曜 
🎥15『四谷怪談天知茂池内淳子★2(4) :長い東海道四谷怪談を真面目に全部回す為に「観客ご存知のお約束」でハショリ過ぎ。原作知らない人にはかなり飛躍が大きく不自然……。
天知のイエモンがいかにも色悪にて適役、直助もうまい。が、池内淳子ら女性陣が今一つ冴えない。
お岩って、怖いより気持ち悪くないですか?
歌舞伎は見たことないから、戸板返しはこんなものなのか?だとしたら、スゴく不自然裏側のひと落ちるよね?重力で(笑)

16『カリキュレーター』2016ロシアsf★3(6) :ちょっと奇妙なロシア製サバイバルもの。SFらしいSF。エイリアンが全部植物なのは意外!リアルで悪くない。脇役のキャラが雑、ヒロインがかわいくない…ロシア的にはどうなのか?
落ちが荒いし、ナレーションだけのバッドエンドは必要??

以上16作品

幸福であれ。或は、死は生の対極でないこと。

幸福であれ。或は、死は生の対極でないこと。,,20210109

当然ながら、自分の死は想像的なものだから、"現実的には"存在しない。
死は生の対極ではなく、死の想像、死への試みが生の一部をなす。、、、ま、生のサブセットだ。

些イササか詩的な表現だが、
片方を消すと、もう一方が消える。2つの概念ががそう云う関係になっていないならば、2つは対極、両極端を成してはいない。
(光と闇は対極をなす)
生と死。自分の死は現実的には存在しないとしても、生は残る。
真に現実的なのは生のみ。
苦(痛)と(快)楽の集合としての生。

本質的に目的無き生を、出来うる限り最大限の楽で構成する努力。
……この努力コナトゥスは倫理的ではあるが、必ずしも道徳的ではない。……

それでも(時に不道徳であっても)、幸福であること。
それは、何故か存在の要請であるように思われる。
……と、ウィトゲンシュタインも書いている。

幸福であれ。

それを、公理として、そこから欲望(意識化された衝動)を展開、或はデザイン、する試み。

……相変わらず、どこまでいっても言葉の問題に過ぎないのだが……
それ以外に、生の暫定的目的は無いように思える。

幸福であれ。
どの時代であってもこの要請は易しいものではない。

蛇足。
苦と楽は概念的には対極をなす。
しかしながら、現実的には(解脱しない限り)、
死は最大限の楽で構成された生があったとしても(現実的には)絶対に消せない苦と、苦の根源として存在する。

さもなくば、死と云うのは単なる、
final exit に過ぎない。

― ― ―

蛇足の蛇足。

勿論、非常口はあった方が良い。


失われた時、失われた場所

失われた時、失われた場所 ,,201217

どこで聞いても素晴らしい音楽は素晴らしいのだろうか?
時と状況によりけりではあるまいか?

渋谷のスクランブルで聞こうが、歌舞伎町の交差点で聞こうがフルトベングラーフルトベングラーでマイルスはマイルスに違いないが、そんなところで観賞したり集中したり感動できるものだろうか?

昨今の人だらけの百名山の山頂やら、アウシュヴィッツ並のテン場…いやキャンプ場で心から山の美しさを味わえる人は、相当の特殊能力があるとしか思えない。
いわんや、団体で来て山小屋で泊まれる人おや、、、

40年もバカみたいに山に逃げて現実逃避させてもらった、その感謝の念を持って、もう山頂やテン場は記憶の中だけでよしとしようと思う。

人だらけの山頂に立っても悲しみがつのるだけだ。
もう、老残兀者にとってそこは失われた時、失われた場所だ。

サラバ 過去の山々 サラバ 過去のワタクシ 
サラバ サラバ

「ひきこもり」と「世捨て人」

「ひきこもり」と「世捨て人」,,201123

ラジオコンテンツ「みんなでひきこもりラジオ」を聞いていて、ふと思った。

「ひきこもり」と「世捨て人」はトポロジー的には相似形なのかもしれない、と。

比喩として「そのトポロジー立体」を思考実験(妄想とも言う)してみる。……

 ━ ━ ━ ━

ちいさな人形が縫い付けられた巨大な袋。

まず、袋の外側に人形が縫い付けられているところの奇態異形な代物。それが、「世捨て人にとっての人間界」。

そして、そのケッタイな代物を裏返して、袋の中に異物として人間を閉じ込めた代物が、「ひきこもり(さん)にとっての人間界」
こちらは、外見的にはほとんど普通の袋に見える。(ヒトには見ることは出来ないケド)

人形は、それぞれ当事者で、袋は彼にとっての社会で、袋付人形が人間世界の比喩であります。

ひきこもりさんは、社会に密封され埋没し隠れて息をひそめ棲んでいマス。

世捨て人は、社会の外側にわずか数針の糸で危うく縫い付けられていマス。

……世捨て人は天地自然に囲まれてる(と云うか危うく人間界に繋がってる)ってところと、ひきこもりさんは世間に埋没してるってところが違う、、、

まぁ、ここから様々な比喩を拡げられそうであリマス。
……例えば、袋からちぎれて自然界に放りだされた人形とは、精神病サイコシス……とか……

 ━ ━ ━ ━

では、ひきこもりでも世捨て人でもない、ノーマルな人々は?

実はその袋は、無数のヒト型の端切れのパッチワークとしてできていて、その絵柄のひとつとして、袋そのものに組み込まれている。

望ましいノーマルな社会人とは、袋の一部をなしている、謂わば袋そのものデス。

しかし、滑らかなヌメっとした平滑なトポロジー形態として、本来の正しい人間世界がデザインされているわけでは断じてない。

ひきこもりさんや、世捨て人やその他諸々の異形な突起物を含めたザラザラブツブツな複雑異様な多様で無数の突起物をもった腔腸動物的な支離滅裂でグロテスクなトポロジー的袋……人間世界……


◯ ◯ ◯

ま、そんな他愛もない比喩を思い付いた次第です。

「退屈と苦しみ」ひまつぶし序説―1―

「退屈と苦しみ」ひまつぶし序説―1― ,,201122

人間にとっての全存在界、には所与の目的は無い。
因って人生の目的は相対的でしかあり得ず、具体的で普遍的な目的は存在しない。

因って、生きること、即ち人生に対する態度はほぼ2つに大別される。

ひとつは正しく、人生とは「生命のある期間のひまつぶし」ととらえること。

もうひとつは、相対的な仮の目的を妄信或は狂信すること。

仮の相対的目的は、常に破綻の可能性に満ちて(現実的にかなりの確率で破綻することが観察されるように思われる)ので、これはとてもリスキーな賭博的投機的な生き方と云える。
換言すれば、人生に目的を想定するのは愚か者である。

……狂信者たちも彼らの楽園を夢見る。…
とは、キーツだったかと思うが、狂信者の楽園に哲学はコミットしない。

 ◯ ◯ ◯

さて、より聡明に「人生とはひまつぶし」でしかないと認めるならば、価値ある、成功した人生とは2つの要素から成ると思われる。

ひとつは、「退屈しないこと」。
もうひとつは、「苦しまないこと」。

苦しみとは、具体的には「精神の葛藤」と「肉体の苦痛」だ。

 ◯ ◯ ◯

取り敢えず、以上が根本的な洞察である。

これら、非常に単純な命題も、現実の運用(つまり生きること)に即して考察するならば、非常な困難が想定され、その困難の克服への考察には多少の意義が見出だせるように思える。

まずは、本稿はここまで。